庭園(26):奈良市・依水園①(2016年2月26日撮影)2016年02月27日

 「唐招提寺」を詣でた後、奈良市の東大寺横にある庭園「依水園」に向かいました。奈良県の寺院を訪れて何時も思うことは私の好きな庭園がないことでした。そこでインターネットで奈良・庭園を入れて調べたところ、出てきたのがこの「」「依水園」です。

 飛鳥・奈良時代に教伝来とともに庭園文化も大陸から伝わり、庭園造りが始まった。この時代は池の中と周りに石を置いたり、重ねたりした簡単なものであった。
 平安時代、平安遷都とともに本格的な日本庭園の歴史が始まる。京都には稜線ある山、起伏のある地形、大小の清流などに恵まれているので絶好の地であった。この時代の庭園様式は、寝殿造庭園と浄土式庭園の2通りがある。
 鎌倉・南北朝時代、鎌倉に武家政権ができても、文化の主導権は依然として京都にあった。庭園は浄土式庭園が主体であった。この時代に注目されるのが夢窓疎石(1275~1351年)の存在があり、京都の西芳寺(苔寺)、天龍寺など後世に影響を与える庭を造っている。
 室町時代、西芳寺庭園に大きな影響を受けた金閣寺と銀閣寺の庭園が作庭された。新しい作庭方法として、水を使わず、石や砂で山水の景を表現する枯山水が出現したのがこの時代である。京都の龍安寺、大徳寺大仙院(堂内・庭園とも撮影禁止)はあまりにも有名である。

 「依水園」にもどって、新緑の時期・紅葉の時期が素晴らしい情景になると思うのでまた訪れたい。帰り際「寧楽美術館」に寄って黄金茶碗を観た。

                          正門



                          三秀亭


                         清秀庵

                         水車小屋

                春日山と東大寺南大門を借景した後園

                       氷心亭と柳生堂



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