花火(3):大曲・第86回全国花火競技大会①(秋田県大仙市・2012年8月25日撮影)2012年10月01日

 翌24日朝、宮城県気仙沼市岩井崎の「潮吹き岩」へ国道45号線を南下し、案内標識に従って海岸の方へ左折しました。しかし、宮古市以上に津波で流された領域が広く、通行止めになっていたのであきらめました。

 昨夜の家内のTELで、予定も下調べもしていない秋田県大曲の日本一の花火大会(第86回全国花火競技大会)が25日あり行くように勧めてくれました。駐車場・観覧席の予約なしだったので心配はありましたが、とりあえず行ってみようと東北自動車道を187km北へ戻り大曲へ行きました。

 高速道路を下り、大曲地区のガソリンスタンドとコンビニで予約なしの駐車場を訪ねたのですが、会場の近くはムリ、1.5~2km離れたらあるかもとのこと。仕方なく一度会場の下見をしておくために堤防近くへ行ったのですが、そこに私設の駐車場があったので訪ねました。受付の農家のご夫婦に駐車の可否を尋ねてみると、車の大阪Noプレートを見て「今、京都のお客さんからキャンセル連絡が有ったので駐車OK」と言ってもらってホットしました。会場から150mしか離れおらず、本当に幸運でした。

 日本全国の花火師の競技大会だけに大曲地区の人口4万人足らずの町に全国から約76万人の観光客が集まります。前日のPM3:00以降は会場周辺内には指定ステッカーのない車の乗り入れは禁止になっています。午前中に来てよかった。

 大曲地区を流れる雄物川の大曲橋と姫神橋間の約1kmを西側が花火打ち上げ場、東側が観覧席の会場になっています。東側は川沿いの桟敷席と堤防の傾斜部が予約席、その間が出店と自由席になっていました。当日のAM9:30から順番にこの自由席の席取りが始まり、この時も中央審査員席の斜め前の場所にシートを敷くことができ幸運でした。昼間の気温は33~35℃と暑かったので車に戻り、時々シートを確認に来ました。4時前にアイスボックスと撮影機材を持ってシートに陣取りです。

 25日当日プログラム、第一部 昼花火の部 PM5:00~5:45
                     第二部 夜花火の部 PM6:50~9:30

 どちらの部においても28組の花火師の打ち上げがあります。夜の部では28組以外にスポンサー花火8組と特別に「昨年の内閣総理大臣賞受賞者による打上げ」と「大会提供花火の打ち上げ」がありました。特別2組の打ち上げは特に有名なのでその開始前のアナウンスが始まると、会場は歓声と拍手が非常に大きくなり、大きく広く花火が連続して打ちあがり、それは盛大なものでした。

  夜花火の部オープニング:ナイアガラ付スペシャルスターマイン
                                           http://youtu.be/nJW914mQFvg

残念ながら川沿いの桟敷席なら500mのナイアガラが見えるのですが、自由席からは白い硝煙だけが見えました。
                 

花火大会を4回に分けて報告します。

 
       当日朝の堤防下の私設駐車場、正午には満車

             花火大会開始前の観覧席

        
         PM5:00からの「昼花火の部」

       PM6:50からの「夜花火の部」オープニング

D700、SIGMA24-70D F2.8EX DG

花火(3):大曲・第86回全国花火競技大会②(秋田県大仙市・2012年8月25日)2012年10月02日

 各組の打ち上げ前に花火の内容がアナウンスされる。
〈花火の種目〉
◎昼花火の部
  煙竜や煙菊で競技を行う。煙竜は夜の光の代わりに色煙(紅・黄・青・
  緑・紫など)を駆使して空に模様を描き出す。
◎夜花火の部
 ・10号割物花火の部
   10号割物二発のうち一発目は「芯入割物」にして課題玉とし、二発目   
   は前記以外の創造的な物を自由玉とし総合点で評価する。
 ・創造花火の部
   色彩・リズム(音楽が流れる)・立体感・構成など複合的な観点から 
   創造性・独自性が審査されるが、なにより題名からイメージできる主
   題を花火で表現・演出できているか、観る者が共感できるということ
   で評価する。

◎審査結果は翌日発表される。

〈花火の種類〉
 今まで何度か花火大会を観に行きましたが、花火には種類があることを念頭に思ったことはなかった。今回、各組の打ち上げ前には花火の題名、内容、種類などが説明されていたので、ここで撮影した写真を添付して種類を挙げます。

・菊
  最も基本的な割物花火で、星が尾を引いて丸く開きます。

 


・牡丹
  菊(尾を引いて丸く開く花火)とは対照的に、星が尾を引かず、色や光
  の点が丸く咲きます。



・冠菊
  星が、長くゆっくり下へ垂れてくる花火を冠菊といいます。



・型物
  何らかの形を模した花火を型物といいます。



・千輪
  上空で開花した後、少し遅れて一斉に幾つもの花が咲く花火を千輪とい
  います。



・スターマイン
  幾つもの花火玉を、数十本から数百本にも及ぶ筒に装填し、連結された  
  導火線によって速射連発で打ち上げる方法をいいます。花火玉の種類や
  大きさ、色合いの組み合わせでストーリーを構成することができます。



D300、12-24mmD F4.5-5.6 DG HSM

 
 

花火(3):大曲・第86回全国花火競技大会③(秋田県大仙市・2012年8月25日撮影)2012年10月03日

 花火の競技大会なので「創造花火」が主体です。菊・牡丹の中に型物の花火とスターマインが多く採用されていたように思います。

 写真ではその迫力を表すのは難しいので特別花火の動画を紹介します。
    2011年内閣総理大臣賞受賞者による
       特別プログラム「さあ 夢の世界へ!!」:
                http://youtu.be/HG1zPp2LEhg

 
代表的な写真①:この日は無風に近い状況だったので花火の煙が残り撮影に
        苦労しました。その中で煙の少ない型物花火の写真を選び
        ました。

 





D300、12-24mmD F4.5-5.6 DG HSM

花火(3):大曲・第86回全国花火競技大会④(秋田県大仙市・2012年8月25日撮影)2012年10月04日

 今回の大曲花火大会は本当にいい思い出になりました。当初は予定も下調べもしていなかったのが、家内の勧め、私設駐車場を開設されていた農家のご夫婦、自由席の席取り待ち中に親しくなり色々教えていただいた青森から来られていた5人組などのお蔭で思わぬ幸運をつかむことができました。

 一度観るとまた来たくなると言われるのがよくわかります。近県なら毎回来るのですが、大阪からは遠すぎるのが残念です。

 夜の部6:50~9:30の2時間40分は休憩する暇なく続き、いつの間にか終わりになっていました。中でも最も圧倒されたのは大会提供の特別番組でした。

 花火大会が終わっても会場から出るのが大変でした、また当日は道路が渋滞で動けないので駐車場のご主人から言われたように翌朝に駐車場を出ました。

 特別番組:大会提供 ファンタジーワールド
            「Believe  夢を未来につなげよう」
              http://youtu.be/gfj5-lWmWQU

代表的な写真②:やはり圧倒されたのはスターマインの連続でした。






D300、12-24mmD F4.5-5.6 DG HSM

海岸(44):山形県遊佐町・十六羅漢岩①(2012年8月26日撮影)2012年10月05日

 秋田県大曲まで北上していたので国道105号線で日本海側に移動し、海岸沿いの国道7号線を南下して山形県へ入りました。最初に訪れたのがこの「十六羅漢岩」です。

 この「十六羅漢岩」は、吹浦横町にある海禅寺という寺の21代目の寛海和尚が、日本海の荒波で亡くなった漁師や人々を供養し、航海安全の祈願のため1864年(元治元年)から明治初年まで、酒田の石工とともに彫ったようです。全部で22体が彫られています。

 「十六羅漢」とは、釈迦の命によりこの世で仏法を正しく教え、後世に伝える16人の高弟のこと。この16人を合わせて「十六羅漢」と言い、一人一人がそれぞれの役割があったようです。






D700、SIGMA24-70D F2.8EX DG